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「宮崎駿監督、映画哲学を語る」記事前編

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悪人を倒せば世界が平和になるという映画は作らない――宮崎駿監督、映画哲学を語る(前編) (2/4)

この記事のQ&Aセッション、やりとりの順番構成がすばらしいが、本当にこの通りだったのだろうか。そうだとしたら、外国人記者達は日本人以上に監督の問題意識を共有しているのか?
いずれにしても、示唆に富む展開だ。



人は言葉を操る脳の部位があらかじめ準備されて生まれてくるらしいが、それは何々語にあわせてというわけではないように、子どもたちは元々ナショナリズムとも無縁である。
宮崎監督は世界中の子どもたちの心をわしづかみにするものだから、彼の言葉はナショナリズムにもまれる外国人記者たちにとっても、記者会見後にサインを求める殺到が物語るように、もはや聖人のそれのごとく響くようだ。

宮崎 「世界の問題は多民族にある」という考え方が根幹にあると思っています。ですから少なくとも自分たちは、悪人をやっつければ世界が平和になるという映画は作りません。

 「あらゆる問題は自分の内面や自分の属する社会や家族の中にもある」ということをいつも踏まえて映画を作らなければいけないと思っています。

 「自分の愛する街や愛する国が世界にとって良くないものになるという可能性をいつも持っているんだ」ということを、私たちはこの前の戦争の結果から学んだのですから、学んだことを忘れてはいけないと思っています。

911事件の後、God bless Americaと数百人で泣き叫んでいたのを見たときは、やっつけるべき敵を必要としている彼らに薄ら寒いものを感じたが、監督がナウシカ以来ずっと共通しているテーマを簡潔に説明していてるこの言葉を、彼らはどう受け止めるのだろうか。子どもたちの心がこんなにわしづかみにされる理由を、彼らはどう理解しているのだろうか?それぞれの国で若い人たちの心に届く記事にはなるのだろうか?

――日本の将来は悲観的ということですが、60年前の悲惨な状況から経済大国にまで成長したということを考えると、そんなに悲観的になる必要はないのではないでしょうか?

宮崎
 経済の恩恵を得た結果、その次のステップに「どういう風に進むか」ということだと私は思います。次のステップに進む時に、大変多くの知恵と自制心がいるのだと思います。

 生産者であることと消費者であることは同時でなくてはいけないのに、私たちの社会はほとんどが消費者だけで占められてしまった。生産者も消費者の気分でいるというのが大きな問題だと思います。

 それは自分たちの職場で感じます。人を楽しませるために自分たちの職業で精いっぱい力を尽くすのではなく、それもやるけれど、ほとんどの時間は他人が作ったものを消費することによって楽しもうと思って生きていますね。

 それは僕のような年寄りから見ると、非常に不遜なことであるという風に、真面目に作れという風に、力を込めて作れという風に(感じ)、「すべてのものをそこ(作品)に注ぎ込め」と怒り狂っているわけです。だから全体的なモチベーションの低下がこの社会を覆っているんだと思います。

監督自身が感じてしまうほどに、ジブリでもそうなのかと驚くが、「不遜」「怒り狂って」と強い言葉を使われているのがひっかかる。
若者のモチベーションは今も昔も変わらないと思う。ただ幼少期から「いいもの」に囲まれて欠乏体験がなく、自分にはこんな「いいもの」はつくれないからと、「いいもの」を探して楽しみたいという動機になってしまっているのではないだろうか。
欠乏をばねにそれまでの自分ではできないことをできるようにもがく苦しみについては、普段の会話の中でもそういう話は掘り下げないという空気になる。そういうテーマの一席を共有するには、経験のない者にとってはまず自己嫌悪や劣等感と向き合わなければならないからかもしれない。それはバカバカしいことだし、自分だって何かをなした人間でもなければそうだとも思ってないのに、まるでマナーかモラルかのように避けられるのは寂しい気持ちになる。
「これがこうしたらこうなんだ!」って、誰だって叫びたくなるし、聞いてもらいたくなる。子どもだって、大人からすればくだらないことを聞いて聞いての連続ではないか。それを否定された子どもがまともに育つとはとうてい思えないが、大人の世界では着ている服や立場や、その言葉に付随する意味のほうが重要なので、マナー違反なのである。

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笹部 政宏
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