野生に返る四つん這い姿勢、桜田門内の変
帰社の帰り道、桜田門内。ハンドルとサドルつまり前後輪の荷重配分でちょうど人馬一体感が増すあたりがあった。
といってもハンドルにはほとんど体重は乗せない。
ひじは閉じたまま80度くらい曲げて上体を寝かせブラケットを横から挟んでつかむ。
だいたい20km以上で走っていれば上体を寝かした分重心が下がってより車体を倒せる。
車体が寝てハンドルがそっちに切れようとする作用を手は調整する程度だ。
大きな石を踏んだり予想外の段差があったりしても姿勢を維持すればバランスが崩れない。
スキーで覚えた体重を乗せてターンする感覚と近い。
心臓のドキドキと呼吸のハアハアのリズムに合わせてなめらかな回転を意識して足を回す。
夜の皇居は余計なものが目に入らない。
広い歩道をランニングの人達を驚かさないようにひらりひらりと抜かしていく。
自分が自転車の一部になった感覚がしてくる。
何も考えなくなる。
足を止めてペダルを水平にして足とサドル半々ぐらいで体重を支える。
空っぽ頭に尻と両手から路面の状況が振動で伝わってくる。
グリスを盛りゴリゴリを抑えて組みなおしたハブの様子が思い浮かんで愛着が増す。
もっと転がれもっと転がれ。と念じて風を切る。たまらない。
などと、読点なしで書いてみるテスト。

