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『市場の変相』モハメド・エラリアン

市場の変相
訳者の牧野 洋氏のブログ:大手町からカリフォルニア: 訳書『市場の変相』が発売

文章はあくまでロジカルで、感情に訴える接続詞のような表現はほとんどない。厚みにして1cm程も読んでいると疲れてきてしまう。サブプライムショックに行き着く過程で、大量のノイズの中からシグナルを見極める能力が何かについて言及しているが、読みながら疲れていく僕はしまいにはノイズばかりになってしまう!
しかし、日本のバブル崩壊のときはこうした本がタイムリーに出ることはなく、政官財のヴェールの向こうを想像するしかなかった。ずっと後になってNHKが長銀の元頭取にインタビューした特集を観るまで腑に落ちなかったから、アメリカの変化の駆動力はやはりすごい。

サブプライム住宅ローンの仕組債自体は、アメリカの金融ゲーマーが儲けるために編み出した詐欺的債権でも何でもなく、今後も活用されていくと著者。モルガンだったかの若いチームが最初、リスクを細切れにしてバスケットに入れて商品にするというアイデアを考えた時は、これは世界の金融の仕組みを変えるぞと知的興奮を覚えた(らしい)とおり、これ自体はしかるべき蛇口を持つことによって世界の福祉に役立て得るもの、らしい。


「そんなに大きなことだというなら、なぜみんな気づかなかったのですか」というのエリザベス女王の質問がイイ。まるで悪戯に興じる子供らに「アンタたち何やってんのよ」と叱る近所のおばさんみたい。
女王陛下、それは良いご質問です なぜ誰も金融危機に気づかなかったのか――フィナンシャル・タイムズ(フィナンシャル・タイムズ) - goo ニュース


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「われわれは金融システムの崩壊を目撃した」
「金融システムは生命維持装置につながれた。今もまだ同じ状態にあり、景気の底入れが近いとの兆しはみえていない」
世界の金融システムは実質的に崩壊=ソロス氏 | Reuters
とジョージ・ソロスが言うほどの派手なバブルになった原因は何なのか。それはやはり、泡銭がアメリカに集中してしまったことにある。





上の本の説明で印象深かったのは、アメリカは決して自らその力で膨大なマネーをかき集めたわけではなく、ドルを貯めた新興国が米国債を買いまくったからであり、新興国は金融システムが未熟なために市場での適切な運用スキルがなく、最も安全な米国債に投資してまた自国の製品を買ってもらおうとしたから、というところである。
つまり、アメリカとしては消費しても消費しても金が戻ってくるので、それを循環させるために誰も責任を取らなくてもよいという方便の仕組みとしてサブプライム住宅ローンが使われたというわけだ。

世界経済の新しい「ビッグ・ブローカー」として登場した新興国の政府系投資機関に金をドカドカ放り込まれ、相対的に力を失ったヘッジファンド。国をひとつ滅ぼすほどの影響力を発揮していたときは魔王のようにも見えたソロスのこの表情が心に残る。

本題。久しぶりに日経225プットのeワラントを注文した。日本のバブル崩壊後はりそなへの公的資金がトリガーになったが、アメリカはまだ。覇権国の立場のまま復活しようとしてもだめだ。ちゃんとIMFから金をもらうべきである。ただ、中川元財相のへろへろ会見は見ていて気分が悪くなっただけだが、オバマが命と引き換えに粛清をするような事態は絶対みたくない。

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笹部 政宏
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