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『生物と無生物のあいだ』@砧公園

サイクリングコースとABUS

池田信夫blogでみて買った本『生命とは何か』も。このblogのタイトルもシュレーディンガーのヌコ本からとった。

自転車は壊れたらそこを直せば元に戻るが、生物はそうはいかない。
生物には時間がある。受精して分化を始めればもう後戻りはできない。各々のの細胞はそれぞれのメカニズムで分裂していく。そこに設計図を引いた監視者がいて、ミスを発見して統率しているわけではない。途中でここが失敗したからやり直すということができない。やり直しはきかない。

しかし、細胞分裂のDNAの複製時には一定の率でエラーが発生する。そのエラー細胞がさらに分裂を繰り返していけば、ガンとなってしまう。ガンが単に一定の率で発生するものなら、老若を問わず発病するはずである。しかし実際は違う。

ではこの問題を回避し、生命体の秩序を維持しているものは何か。

動的平衡だと本書ではいう。エラーが蓄積する率以上に、どんどん早く入れ替えてしまうのだ。およそ2週間で人体がすっかり入れ替わってしまう新陳代謝によって、我々の体は100年弱もその平衡状態を維持しているのである。つまり、

「秩序は守られるために絶え間なく壊されなければならない」(p166)のだ。

人生も、誰かとそれを共にするなら似ているかもしれない。
出会いと別れ、家庭生活、子供の成長。どれも後戻りができないものばかりだ。たとえ同じ屋根の下で毎日会話を交わしているとしても、人はそれぞれのメカニズムで人生を送っている。途中でここが失敗したからやり直すということができない。宗教によっては神や仏といった設計者、監視者を信じることで、その苦悩に答えを求めるかもしれないが、私にはこの切なさをそういうものが救ってもらえない。
気になり始めると、人と過ごす10分間にそんなことを感じてしまう。まるで上の写真の砧公園のケヤキの木のように、今ここでこう行動しないと二度と引き返せない枝分かれができてしまうのではというおそれである。

恋愛のことはじめならそこでぷっつり別れてしまうかもしれないが、仕事上での行動や人間関係の衝突ならそうもいかない。人生の後戻り不可能な分岐の危機は実は10分おきに起きていて、

「それが守られるために絶え間なく水に流されなければならない」(オレ)のだ。


刻々と繰り返されるこのメカニズムの衝突と水に流す行為、誰かと何かをともにするなら、まるでエンドレスのような日々に感じられるかもしれない。今日35才になったのも、後戻り不可能な何かに違いない。
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