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『深海のYrr』

作者の本国ドイツでは『ダヴィンチ・コード』よりも売れた、と帯に書いてあった。しかし、ストーリー展開はハリウッド的(映画化も決まっている)。かといって、登場人物の科学の専門家たちはヨーロッパの映画のようにぶつぶついいながら話が展開するのだから、コカコーラのようにスカッと爽やかともいかない。

「Yrr」とは意味不明の生物を指す意味を持たない単語である。


深海は従来思われていたように死の世界ではなくて、地下から湧き出す硫黄をエサにするバクテリアを始めとした生態系が存在し、その原始的な環境から、生命発祥の地ではないかとも考えられている。地上はもちろん海の光が届く範囲で生物の進化が繰り広げられるずっと以前から今現在にいたるまでずっと、この真っ暗闇の世界ではそうした生物が暮らしている。

実はそこには高度な知性をもつ生命体が暮らしていて、海底メタンハイドレードを採掘しようとする人類のエネルギー開発か彼らの環境を脅かしてしまったら、というのがこの物語のはじまりである。


深海の海の底で高度な知性を持つ生物が発達するなんて、と思っていると、上中下のこの長編は最後まで読めない。生物が知性を発達させるには、人間のように複雑化した個体をごく限られた環境に依存して発達させなければならないのだとすると、この宇宙はうら寂びれたスカスカのほとんど不毛な世界だということになって、それはちょっと残念な話ではある。


エジプト文明の王室が命の永遠を信じていたほど、生命が大それたものではないとは現代人なら誰でも思うだろう。結婚子育てと、子孫を残す人生の格闘の時期を過ぎれば、都市で楽で便利な暮らしをしているほど、なんかついでに生きているだけみたいな、命がいかにちっぽけなものかと感じる気持ちがするかもしれない。命の意味って、バクテリアくらい単純な生命が持つ意味で十分じゃないのか?個体という殻に閉じ込められている人間の知性を、コンピュータネットワークやバイオやサイボーグ技術でその殻を薄くしようとがんばっているが、本当はバクテリアくらいちっぽけなところで満たされるものしか命の意味ってないんじゃないかと・・・

そんな物語の展開とは別のところで最後まで読まされる本だった。



というわけで、次に読む本は、ブログを再開して話題のホリエモン興味を持ったという、



*NASAが火星で撮影した中で、この日の出の画像が一番人気だったそう。太陽が小さい。フルサイズで落としてあるので壁紙に。

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笹部 政宏
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