スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



『容疑者Xの献身』東野 圭吾

社会的立場や財力腕力で男に劣っている女性は一般的に、普段の何気ない小さな物事から男より気を使って生きていると思う。男は女を「細かい」というけれど、男を切れさせてしまうとその時点で経済的肉体的に危機になるのは女性だ。男ならその時点なら「一発やるか」と度胸を試される場面だが、女性はいつも崖っぷちにさらされているのに近いかもしれない。男にすれば、マッチョなゲイの村で彼らを頼って生きていかなければならない無力な状況のようなものだ。(ゲイの方すみません)
だからそういう事態の伏線になりかねない出来事には非常に敏感で、そこでどう振る舞えば波風を立てずにそれを回避できるかということにも長けている。男は女性のそういうところが肝が座っていると関心させられたりするが、女性はそういう男が空気の読めない単純動物にみえたりする。

男が女に第一に求められる「やさしさ」。よく気がづくとかいうのではなくて、その財力と腕力に裏打ちされて(されていなくても)どんなことがあってもあなたを守ります、といって女の(男から見れば)崖っぷちの高ストレス環境から解放してくれる包容力が「やさしさ」かと思う。

だけど、飲み会とかで好きなタイプを聞かれて「やさしい人」と答えるのを聞くと、本当のやさしさって何だろうかというのが頭をよぎる(非モテはいつも考える)。

やさしさをたむける人にとって、それが本心であればあったほど、それは相手には気づかれないようなものなのではないだろうか?
「やさしい人」と口にしていうのは、自分が気づけないほどの行為を指して言っているのか?「よく気がつく」くらいのすぐ見えるやさしさは、対等な人間関係だったなら、それは同時に対価が求められる「サービス」ではないか。それも「やさしい」行為のひとつではあろうけど。

僕がもし女だったら、「あなたをどんなことがあっても守ります」なんて口にされたら、その対価の重さに恐れをなしてしまうかもしれない。

やさしさって、それが本当のものであればあるほど、そのことに気付きにくいものなのかもしれない。
その奥深さに誠実であろうとすれば、簡単に口にはできないんじゃないのと非モテは心でやさぐれつつ、「そうだよねー」と非モテでないふりの顔をするのだった。

ミステリーものだけど一行もじって引用すると、
「崇高なるものには、関われるだけでも幸せなのだ。それを手に入れようとすることは、尊厳を傷つけることになる」

そう考えた人のクライマックスは、読んでいておもしろかった。

スポンサーサイト



comment

Secret

やさしい人

「好きなタイプはやさしい人」というのは確かによく耳にします。
でも大半の女性はただ「やさしい」だけだとダメと言います。
自分を守り、人間性を認めなお且つ成長させてくれる男性を「やさしい人」と表現しているのかもしれないです。

自分にとってこの男は「やさしい人」では無いと思うと即座に切り捨てることができるのもやはり経済的肉体的に男性に頼っているからなんでしょうか??

自分も女ですが、よくわかりません。
女は常に崖っぷちにさらされているかもしれないですが、その弱さも武器になる事を知っている恐ろしい生き物だというのはわかります。
なーんて。

Re:やさしい人

男は財力腕力があり、それに依存して生きる女は崖っぷちというのはちょっと一面的だったかも。

できるだけ多くのいい女に種をまこうとするのが男で、一番いい男の種をひとり占めしようとするのが女だという考えでいくならば、
この男はダメだ思ったときにスパッと切り捨て、手にした男を放したくないときには弱さを武器にする、という感じでしょうか。

こいつはおれがいなくたってしっかり子孫を残していくと思うと、男はフラフラしてしまうところもあるかもしれませんね。
そんな男を捨てて自分の手だけで子供を育てている主人公の女性はたしかに、弱さを武器にするタイプではない。

しかし、「外でしっかりと気を配れる男は家庭も円満で平穏な場合が多い」という一節も印象に残りました。

「やさしい」という単語は幅が広いですね。
while(aho.atEndofStream)

笹部 政宏
笹部 政宏
mail




フリーソフツ
Category
はてブ
Monthly Archive
New Entry
New Comment
New Trackback
RSS
Copyright © Kittens flewby me All Rights Reserved.

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。