複数の引用符が連なる行をTTLマクロで自動送信する

※引用符はASCII コードで指定すれば、下のようなことをする必要はありません。
アホとハサミは使いようというか、アホにハサミを持たせてはいけませんね!
というわけでTTLメーカーサンプルを見てください。



シェルコマンド行をTeratermマクロで自動実行するには、sendln関数に文字列を渡して記述する。
echo "Michael Jackson knows we sad. but we can not heal him"

であれば、マクロファイルには次のように書く。
sendln 'echo "Michael Jackson knows we sad. but we can not heal him"'

ここで気をつけるのは引用符だ。
sendln "echo "Michael Jackson knows we sad. but we can not heal him""
と書くと、マクロは"echo "の後ろの二重引用符を文字列リテラルの終了と解釈するので、それに続くMichael~はマクロソースとして解釈できませんという構文エラーになる。

リテラルとはソースコード中の定数のことで、多くの言語では文字列を引用符で囲んで範囲を指定する。TTLマクロも「'」と「"」を使用するので、上の問題が起こらないように使用する。

しかし、下のように1行内に両方の引用符が使われているケースでは、
MJ="Michael Jackson knows we sad. but we can not heal him"
echo "$MJ" |grep 'we' |egrep "[MJ]"
sendln 'echo "$MJ" |grep 'we' |egrep "[MJ]"'
sendlnに渡す文字列の範囲を指定しようがなくなるので使えなくなってしまう。

こういうときは、文字列に改行文字を付加しないもう一つの関数、sendを使って下のように書けば大丈夫だ。
send 'echo "$MJ" |grep '
send "'we'"
send ' |egrep "[MJ]"'
send #10
最後の#10は改行のLFで、TeraTerm画面上では元のコマンドそのままに
echo "$MJ" |grep 'we' |egrep "[MJ]"
と実行される。
しかし、こんなことを手でシコシコやっていては日が暮れてしまう。自動化する方法はないか?ということで作ってみた。面白かったのは、文字列を引用符ごとに切った配列のインデックスが偶数か奇数かどうかでsendで使うべき引用符が「'」と「"」のどっちを使うのか処理できてしまうところだった。というわけで続きは次回






Window7 テクニカルセミナー


場所は秋葉原駅前UDXビル。参加者はベクターの登録開発者限定だ。これはなにかプレミアムなのだろうか?

ベクターとマイクロソフトの共催でWindowsアプリ開発に積極的な人が200人以上収容できる部屋の後ろまで埋まっていた。

しかし、Windowsもデビューして20年弱。写真のとおり平均年齢は30代以上、前の方の席は40代以上。Windowsとともに年を重ねてきた人達なのだろう。「トッププログラマーである皆さん」ってマイクでおっしゃるけども、目をギラギラさせた人はいなかったし、全体の加齢臭はどうしても否めない。
「この業界は20年かけて大きな会社に成長しても、MSのように激しい競争にさらされ続けています。私はそんなところも好きなんです」と、MSの方が話されていて印象に残った。

考えてみれば、Windowsアプリにiphoneアプリと同じだけの金額を払う人は多くないだろう。コード量はずっと多く、機能がリッチだったとしてもである。

解説されるWindows7の新しいUI、タッチパネル対応にしても、連想するのはiphoneのそれであり、ちぐはぐな感じがしたのは僕だけだろうか。JavaScript2とHTML5+CSSで何でもできるようになるんじゃないかというご時勢である。そこに触れられることがほとんどなかったのが、僕としては残念だ。

MicroSoftは強力な武器を持っている。世界中のオフィスの重要なファイルはMicroSoftのフォーマットによって管理されているのだ。たとえそれらがどんどんクラウド化されていこうと(MS自身、オフィスをWEBバージョンで無料公開するといっている)、アプリケーションをJavaScript2とHTML5で作成しようというときのアドバンテージは大きいのではないか?なぜWindowsでアプリというとき、コーディング負荷のあるC++やC#でなければならないのか?僕には分からない。なぜガジェットという足かせを外さないのか?powershellとかsilverlightもいいけども。クリーンインストールされた職場のPCで威力を発揮するのはやっぱり、今は見向きもされないHTAだ。






『 脳のなかの水分子』 - 意識が創られるとき - 中田 力

脳のなかの水分子―意識が創られるとき

局所麻酔のように神経伝達をブロックするのではなく、麻薬や覚せい剤のように脳内のある受容体に作用するのでもなく、全身麻酔薬はどのようにして意識を消すのか。
普段飲んでいるアルコールにも似たような作用があるらしい。これも特異な受容体が存在しないが、へべれけに飲めば意識を失う。

飛行機の中で酒に酔いにくいのは、気圧が低いとアルコールが作用しにくいからである。全身麻酔薬にも、同じように大気圧依存性があるらしい。著者の理論では、

全身麻酔薬は脳の中で水分氏のクラスター形成を安定化させ結晶水和物とする。それが、恒温動物の脳で起こる水動態に変化を与える。


読み終わってもまだピンとこないのだが、言わんとするところには非常に興味がそそられる。(先端的な研究者が集まって日夜議論が行われたサンタフェ研究所が、もしかして人類に啓示をもたらすのではないかと思われた、あの複雑系が華やかだった頃を思い出す)

脳はビン漬けの食材のように、頭蓋の中で水に浮かんで活動している。どうやらその水に満たされた状態が、脳が単なるコンピュータ以上の機能を持つための条件のようである。

松岡正剛氏といえば、僕が大学生だったころに情報学の本をばんばん出していて、出るたびに啓示を受けようと図書館でかじりついていた記憶がある。それで『脳のなかの水分子』中田力 松岡正剛の千夜千冊・遊蕩篇を見て思わず読んだ次第だ。詳しい説明はこちらを見るとして、液体の水は物質として他に類を見ないユニークな性質をもっている。

ようは、水素原子2つと酸素原子1つの水分子は絶えずくっついたり離れたりしてイオン化したり、少し大きな塊(クラスター化)になったりしている動的な複合体で、これは物質として他に類を見ない性質であり、全身麻酔薬やアルコールも脳細胞の特定の受容体ではなく、この動的な状態に作用を及ぼすことで、人はへべれけに酔ったり、意識を失ったりしているのだという実証である。本の中ではもっとその神秘性がもっと説明されているが、それは読んでのお楽しみだ。

人間の意識は脳が高度に発達したがゆえのものであることに間違いはないが、物事を一瞬で総合的に判断したり、いわゆる直感で答えを導き出したりするのは、言われたことを言われた手順でやることしかできないコンピューターとの大きな違いである。
しかしそれは、脳神経の細胞構造がいくら膨大な数のネットワークで機能しているといっても、数の力でどうにかなるものではない。それでは単純な脳しかない昆虫やネズミの行動を計ることはできないし、またその意識レベルを認められなければ、花を愛でたり動物をかわいがったりすることもできないだろう。人に見つかったゴキブリが実際「うわー!ヤバス!」と叫んでいるわけではないが、その状態で逃亡を図っているのだということは、崖の上のポニョが人面魚であることと同じように間違いないことなのだ。

つまり(何が「つまり」だが)、水がまさに渦を巻いて熱対流するように、脳も渦を巻いていわば全体が常に発火しているような状態が我々の「意識」であるという結論である。p163の一節を少し手前から引用しよう。

脳には乾いた空間がある。それは、グリアのマトリックス構造と相まって、ニューロンネットワークを保護する緩衝材を作り上げている。ラジアル線維が消失したあとの空間を乾いた空間として保つことによって、最も効果的な冷却装置を保証し、かつ、実質的な球形を保つことによって、脳皮質全体に、熱放射による等価のノイズを与える。意識とは、実質的なエントロピー空間である大脳皮質に起こる最もエントロピーの高い状態、つまりは、等価のノイズが作り出す現象である。現象論的にいえば、大脳皮質のニューロンがランダムに発火している状態である。脳が情報を受け入れる準備のできている、覚醒した状態である。


これが一般人向けの説明ということであれば、まずこの息つく間もなしのたたみかけっぷりからその内容まで、さま~ずの三村並みに突っ込みたくなる。エスタブリッシュな脳科学分野ではこの理論は「おかしな話」でもあるそうで、とはいうものの著者はノーベル賞に最も近い研究者なんちゃらにも選ばれていて、MRIの権威でもあるらしい。そんな人がこんなロマンチックな話を前のめりになって聞かせてくれたので、僕はうれしくなった。少なくとも女を口説くには話しの内容ではなく話し方であるということは学べる。

「神はサイコロを振ってはいないが、たくさんコインを投げているのである」という話を有名なマルコフ連鎖から説明されており、それが大脳の形をどう作っているかという仮説は、表紙の画像にも紹介されているが、そこから脳の中の意識の形成にどう結びつくのかというところが、一般向けの本としては説明不足だろうか。それができればノーベル賞なんだろうけど。





名無しの兵士さん:1945/08/15(水) 00:00:00

誰のものか特定できない戦没者の遺骨は靖国神社に奉ることができないんだ。
だけど、いい奴は先に前に出て死んだ奴だし、誰のものか分からなくなるくらい前線で死んだ兵士の遺骨にも、そんな人の魂がいっぱいあると思うんだ。そんな戦没者の骨は、千鳥ケ淵戦没者墓苑という場所に埋葬されている。だから僕は終戦記念日に行ってきてみた。下で引用するけど、NHKスペシャルの海軍反省会のものを観たからでもあるけれど。

P1010037.jpg
皇居の東側はものものしくて、人が一杯の九段下の交差点ではこんなデモも行われていた。大音量だった。隣では重装備の警察官がまるで体育祭で入場を待っているみたいに2列で整列して立ったまま待機していた。右翼の街宣車の列もやっぱりいて、「え、何?何で規制してんの?は?」とか大音量のスピーカーで警察と話したり。

P1010016.jpg
着いた。入り口はなんか美術館のようだ。

P1010017.jpg
ここは民主党の岡田幹事長も管理法人の理事であり、靖国神社に代わる施設として「千鳥ケ淵を生かしたい気持ちはある」といわれたそうだけど、墓苑の施設としてはこれで全てで、靖国神社みたいに巨大な鳥居もなければ、菊の御紋の大きな門もない。あとは後ろに休憩所があるだけなんだ。

P1010019.jpg
中はとても平穏な雰囲気で、年配の方々があちらこちらんで談話しているという感じ。
100円で献花を買うことができる。

P1010023.jpg
棺に向かって尺八を吹き始めたおじさん。1時間位いたけど、帰るまでずっと吹いていた。プロみたいに上手だった。
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昭和天皇の口癖は「あっそう」だったそうだね。

P1010021.jpg
数々の戦地の小石を集めて焼いて作られた棺。
奥には天皇皇后両陛下の献花も。
もちろん僕も祈ったけど、自分一人のそれには先の大戦という出来事のスケールが大きすぎて、ちゃんと祈れたか正直自信がない。また来ないといけない。

P1010035.jpg
六角堂を後ろからみた様子

P1010034.jpg
棺の大きさが足りなくなって、遺骨はそのさらに後ろにも埋葬されている。うーん。

P1010025.jpg
休憩所の中には、遺骨収集の様子の写真の展示。戦地に行って小山を見つけてはそれを掘り起こして、という作業だったようだ。

P1010026.jpg
靖国神社の遊就館のそれとは違い、サビサビのこの38式歩兵銃も名無しであれば、

P1010027.jpg
お経で埋め尽くしたこの石も、無名氏奉納となっている。名無しの遺品たちに鎮魂あらんことを。

P1010036.jpg
気分を整理しようと千鳥ケ淵対岸の北の丸公園に。ここはいつも時間が止まっていていい。


kaigunhanseikai1.png
海軍反省会のNHKスペシャル、第2回のこのシーンが印象的だった。
このおばあさんの表情に、出席者の発言のテロップが重ねられて、何ともいえない。
会話はこのように続く。

あなたは戦争になると必ず負けると
永野総長を動かすだけの働きをどの程度やったのか
そこまでやる必要を感じなかった(軍令部三代元大佐)
実際、課長は部長に話をされたと思う
だから我々としてはそれ以上に総長まで話をしとけというまでは・・・

そうでしょうね ずいぶんあなたいい考えだったでしょうけど
恐らくそうだったんでしょう、残念でしたね(一同笑)


最後の笑いには、人によって色々受け止め方もあるだろう。当事者には当事者の文脈があるものだ。
だが死者の数を考えると、僕はちゃんと祈ることもできなかったくらいだ。
そしてこれは、ちゃんと記録をとった、名無しの発言ですらないものなのだ。
記録を非公開にしたのは、名の有る人たちを守るという意味では正解だっただろう。

kaigunhanseikai2.png
そのあと、取材デスクの小貫武さんのまとめで息が止まった。話した後のこの表情もまた何ともいえなかった。
以下その内容。

それぞれの仕事に埋没し、国民ひとりひとりの命が見えなくなっていった将校達。
その姿勢は、海軍あって国家なしといわざるをえません。
そうした内向きの姿勢は戦後になっても続き、
反省会の元将校達は、その記録を公開しませんでした。

しかし私は、彼らを一方的に非難することにためらいを感じてしまいます。
タテ割りのセクショナリズム、問題を隠蔽する体質、
ムードに流され、意見を言えない空気、責任のあいまいさ。
元将校達が告白した戦争に至るプロセスは、今の社会が抱える問題そのものであり、
私自身もそうした社会の一員であるからです。

元将校達は、二度と過ちを犯さないために、反省会を始めたと語っていました。
彼らの言葉を、真の教訓としていける社会でなくてはならないと、強く感じました。
それが、あまりにも多くの犠牲者を出した、この国に生きる私達の責任だと思うのです。


いい奴は先に死んでいってしまうのがこの社会なんだ。




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しかし埋まったピースが半分を超えるまでは先が全然見通せず「これはもうだめかもわからんね」「超果てしない」「無理だこれ」二人で毎日少しずつで1ヶ月くらい。パズルより高価なアクリルのボードで挟むパネルを買った。

夜のカフェテラスっぽく部屋を電球にしてフラッシュなしで撮影。露出をぐいっと補正し、ハイライトコントローラで自分の影も強調して現像してみた。


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笹部 政宏
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